直江状

2009年 5月12日 手術後49日目

昨日は、久し振りの東京出張でした
仕事先の高田馬場駅周辺はいつもエネルギッシュで
学生達の熱気と快活さに溢れています。若い頃には
あんなに憧れた東京なのですが、最近あまり魅力
を感じなくなったのは単に歳をとったからなのでしょうか
大都会、人をよけながら歩くのは疲れます
都会の人は元気だなあ


仕事が早く終わり
いつもなら部品物色の為
秋葉原周辺をうろつく処ですが、
なにせ僕は「がん患者」です
寄り道しないでまっすぐ帰路に
つきました
新幹線の座席にて配布されている
雑誌「トランヴェール」を
いつも楽しみにしています
                 

今回は会津若松の特集でした
なる程、会津城の建設には ドラマ「天地人」の直江兼続が
大きく関わっていたとは・・・
そういえば「天地人」に頻繁に使われる セリフ
「義に生きる」生き方とはなんだろうか?考えさせられます

「直江状」という徳川家康を怒らせた有名な手紙があるそうですが、
義を貫くという事は「要領の悪い生き方」になるのかも知れません
大正、昭和を生きたご年配の方に時としてその様な凛とした
「律儀さ」=「要領悪さ」を感じる事があります
損得抜きに人情に厚く義理固く礼節を重んじる 
これこそ日本人の「美徳」なのではないでしょうか

宇都宮駅で乗り換え電車を待っている時、行列を無視して
割り込んできた初老のオジサンがいました。以前なら我慢して
やり過ごしたのですが、手術以来もう「我慢する生き方はやめよう」
と自分に対してスローガンを掲げ、「YES NO」をはっきり言う様に
しています。この割りこみオジサンに対しても「後ろに並びなさい」
と難なく言えた自分自身に○です

ちょっと人間が小さいかなあ